「どーせ無理」という言葉の問題
まずはこちらの動画をご覧ください。
株式会社植松電機代表取締役お植松努さんのTEDにおけるスピーチ動画です。
とある勉強会で話題にあがったので見てみたのですが、とても良い内容でした。
スピーチの中にもとても興味深い話題が多いのですが、1点だけ取り上げたいと思います。それは「どーせ無理」が諸悪の根源だということです。
まず、お金を得る手段は、大きくわけて、
・価値を作る
・奪う
があるのだと思います。
たとえば、物を売った場合には、その物の価値を提供することになるので、お金をもらうことができます。また、何らかのサービス(たとえば、マッサージなど)を提供した場合にも、その価値相当のお金をもらうことができます。これが「価値を作る」場合だと思います。
他方で、お金を盗むことによっても、お金を得ることはできます。また、本来は価値がないのに価値があるように見せかけて、これを売るような場合にも、お金を得ることはできます。しかし、これらは、何らの価値も提供しないで、あるいは不十分な価値の提供でお金を得ているので、「奪う」場合にあたることになります。
このように、お金を得る手段は2つあるのですが、本来的にはお金というのは価値を表すものなので、前者があるべき姿ということになるかと思います。
ところが、後者の場合も出てきてしまう。それはなぜか。
それは「生み出せないから」です。
そして、生み出せない原因が「どーせ無理」という言葉なのです。
みなさんも、「どーせ無理」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
私も、高校3年生の頃、一念発起して早稲田大学法学部を目指すことにしたのですが、周囲の方から「どーせ無理」という言葉を聞きました。
しかし、動画にもあるように、ライト兄弟やエジソンといった発明家は、不可能と思われたことを成し遂げてきたのです。本当は、やってみなければわからないのです。
ところが、何かに挑戦するためには、失敗の不安がつきまといます。そして、挑戦を諦める言い訳として、「どーせ無理」という言葉を使ってしまうのではないかと思います。
また、周囲の人も、挑戦者をみると、その人と比べて自分が何もできていないことに焦らされたりすることもあるかと思います。そのため、その挑戦者に対して「どーせ無理」という言葉を投げかけて、挑戦を諦めさせようとします。
このように「どーせ無理」という言葉によって、「無理」だと思い込んでしまった人は、自分で価値を作れないので(と思い込んでいるので)、奪うようになってしまうとのことです。
この点はなるほどと思いました。
そして、「奪う」を行うまでに至らない人でも、「どーせ無理」と思い込んでしまった人は、挑戦している人の邪魔をしたり、妬んだりしてしまうのではないでしょうか。
妬みが百害あって一利なしであることは前の記事でも述べましたが、いずれにせよ、「どーせ無理」という簡単な言葉が、悪い方向に導いていることは明らかであると思います。
「どーせ無理」を排除して、みんなが「価値」を作るような社会になれば、より良い世界になっていくのではないでしょうか。
植松さんがおっしゃるように、「どーせ無理」は子供のころは誰も知らなかったのです。
「どーせ無理」という言葉は、ついつい使いたくなってしまいますが、この言葉が出そうになったら意識的に飲み込んで使わないようにし、頭を切り変えて、その相手の方と、できる方法がないかを一緒に考えていくようにするのが良いのではないかと思います。
「学問のすすめ」を読んでみた
人生は全て自己責任と考えた方が得
みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
年末からかなり業務過多になってしまい、なかなか更新できていませんでしたが、やはり何かを発信していくことは大切なことだと思いますので、改めて続けていきたいと思います。
さて、今回の話題ですが、自己責任についてです。
誰もがそうだと思いますが、日常を過ごす中で、嫌な出来事に遭遇することはありますよね。
望ましくない結果が起きてしまった場合、その原因が自分にある場合もありますが、「アイツのせいでこうなってしまった!」というように、他人のせいだと考える場合もあるかと思います。
中には、「自分の状況がよくないのは、国の施策が悪いからだ!」と考える方もいるかと思います。
しかし、どのような状況でも、「全てのことは自分に責任がある」と考えた方が得だと、私は考えます。
あくまで、「得」という価値基準からの考えになります。
このようなことを言うと、「自分を責めて責め続けるようなことをしたら、落ち込んで何もできなくなるよ!」と考える方もいえるかもしれませんが、私がいう「自己責任」は、自分のことを責め続けることを意味しません。
具体例を挙げて説明したいと思います。
たとえば、「上司が嫌な仕事ばかり押し付けてくる」ということで悩んでいたとします。
その場合、その上司の仕事の割り振りの能力のなさを嘆いて、上司を恨むことはできるでしょう。
友人に愚痴を言うこともできます。
しかし、本当にその上司の能力が不十分であったとしても、このような行動を取っていては何も解決しません。
確かに、友人に愚痴を言えば精神的に楽になるかもしれませんが、事態は何も変わっていません。
ここでは、一旦は、「全て自分が悪い」(または「全て自分が悪かった」)と仮定する必要があります。
具体的には、自分に全責任があると仮定したうえで、何か取るべき行動があるのではないか(あったのではないか)、と考えることが必要だということです。
上記の例でいうと、自分で取ることのできた行動は、いくらでもあります。
例えば、
・その上司とじっくり話し合う
・その上司のコントロール方法を研究してみる
・その上司の上の上司に相談してみる
・他の同僚と具体的な対応策について話し合ってみる
・その上司を抹殺する(これは冗談です笑)
等、いくらでも考えられるかと思います。
このようなアイデアは、その状況を上司の責任にしていては、思いつかないのではないかと思います。
他人のせいにした場合、「自分に責任がないのであるから何もする必要はない」という考えになってしまうのではないでしょうか。
それでは取るべき行動が見えてきませんし、事態は変わらないでしょう。
一旦は、自分の責任であると仮定し、じゃあどうするか(どうすべきであったか)を考えるか否かが、状況の改善の可能性を高めることに繋がると考えます。
なので、「全て自己責任」と捉えた方が、得ということになります。
ちなみに、全て自己責任と捉えたうえで、取るべき手段が何もなかった場合には、それは諦めるしかありません。考えたり、悩んだりしても、解決できないことなので、時間だけを浪費してしまうことになります。感情的に難しい面もあるかもしれませんが、そのときは、それを受け入れて、前を向いて進むしかないでしょう。
つまるところ、
結局は、誰もあなたの人生の責任を取ってくれないのです。
なので、自分でなんとかするしかないのです(なお、当然ですが、自分の責任で専門家等の力を借りることはアリです。)。
自分でなんとかするのはツラいし、本当は他人が自分のために動いてくれて解決してもらえるのがよいと思いますが、そういうことはほとんど起こりません(もし起きたら、それは非常に幸運なことです。それを当たり前と思ってはいけません。)。
主体性をもって、常に「自分に責任がある。では、どうするか?」を考え続けることが、人生を前に進めるためのコツだと思います。
みなさまも、試してみてはいかがでしょうか。おそらく、世の中や物事の見方が変わってくるのではないかと思います。
人生の過程で感じる「ツラさ」について
嫌な感じの題名で始まりましたが(笑)、
超初心者お勧めの料理本
久しぶりの更新となりましたが、皆様、いかがお過ごしでしょうか。
多くの方は、新型コロナウイルスの蔓延に伴う緊急事態宣言により、自宅で過ごすことを余儀なくされたのではないかと思います。
私も、特別な用事がない限り、家に籠もっておりました。
家に籠もるためには、外食はできないので、料理をせざるを得ませんでした。
実は、私、これまで37年間生きてきた中で、一度も料理をしたことがありませんでした(全部外食でした。。)。
なので、料理の知識はゼロで、野菜の扱い方もわからない状況でした(タマネギのむき方とかも分かりませんでした。)。
よく聞くのは、クックパッドで調べて料理を作る、ということでしたが、超初心者の私にとっては、調味料が食材が多く登場するため、これでさえ難易度が高く感じました。
そこでたどり着いたのが、↓の「ゆる自炊BOOK」という本です。
この本は、3ステップで、まずまずの料理が作れるうえ、冷蔵庫に置いておいて損はない食材が示されていたり、野菜の切り方が書いてあったり、また、腐りかけの野菜を見分ける方法など、初心者が知りたいことがコンパクトに纏まっています。
これに従って、片っ端から作っていくと、料理の感覚が掴めてくると思います。
最近では、「この料理に、この食材を入れてもよいのではないか」というようなアレンジまで出来るようになり、色々と応用もできるようになりました。
今まで料理をしたことがなかった私が、誰にも聞かず(但し、少しだけグーグルで調べたこともあります。)、料理を作れるようになったのは、この本のお陰です。
Kindle版の方が、買い物に出かけたときに、その場でスマートフォンで必要な食材や調味料を確認できるので、便利です。
料理を作るようになって良かったことは、健康になったことです。
いままで外食ばかりだったのを、自炊するようになった結果、おそらく、野菜を多く採るようになったからだと思いますが、とても体調が良くなりました。
まさか、コロナのお陰で、逆に健康になるとは・・・。
このような状況ではありますが、その中で、環境に適応し、常に成長を心懸けることが重要ですね。
という訳で、料理の超初心者の方へのお勧め本の紹介でした(^^)
いままで料理をしたことがない、一人暮らしの男性など、この本で料理を始めてみてはいかがでしょうか。
死と向き合うということ
「100日後に死ぬワニ」
— きくちゆうき (@yuukikikuchi) 2020年3月20日
100日目 pic.twitter.com/r0Idn9I7mR