弁護士黒澤真志のブログ

虎ノ門(西新橋)で法律事務所を経営している弁護士のブログです。日常の出来事や普段考えていること等について、フランクに綴りたいと思います。

人生は全て自己責任と考えた方が得

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みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
年末からかなり業務過多になってしまい、なかなか更新できていませんでしたが、やはり何かを発信していくことは大切なことだと思いますので、改めて続けていきたいと思います。

 

さて、今回の話題ですが、自己責任についてです。
誰もがそうだと思いますが、日常を過ごす中で、嫌な出来事に遭遇することはありますよね。
望ましくない結果が起きてしまった場合、その原因が自分にある場合もありますが、「アイツのせいでこうなってしまった!」というように、他人のせいだと考える場合もあるかと思います。
中には、「自分の状況がよくないのは、国の施策が悪いからだ!」と考える方もいるかと思います。
しかし、どのような状況でも、「全てのことは自分に責任がある」と考えた方が得だと、私は考えます。
あくまで、「得」という価値基準からの考えになります。
このようなことを言うと、「自分を責めて責め続けるようなことをしたら、落ち込んで何もできなくなるよ!」と考える方もいえるかもしれませんが、私がいう「自己責任」は、自分のことを責め続けることを意味しません。

 

具体例を挙げて説明したいと思います。
たとえば、「上司が嫌な仕事ばかり押し付けてくる」ということで悩んでいたとします。
その場合、その上司の仕事の割り振りの能力のなさを嘆いて、上司を恨むことはできるでしょう。
友人に愚痴を言うこともできます。
しかし、本当にその上司の能力が不十分であったとしても、このような行動を取っていては何も解決しません。
確かに、友人に愚痴を言えば精神的に楽になるかもしれませんが、事態は何も変わっていません。
ここでは、一旦は、「全て自分が悪い」(または「全て自分が悪かった」)と仮定する必要があります。
具体的には、自分に全責任があると仮定したうえで、何か取るべき行動があるのではないか(あったのではないか)、と考えることが必要だということです。


上記の例でいうと、自分で取ることのできた行動は、いくらでもあります。
例えば、
・その上司とじっくり話し合う
・その上司のコントロール方法を研究してみる
・その上司の上の上司に相談してみる
・他の同僚と具体的な対応策について話し合ってみる
・その上司を抹殺する(これは冗談です笑)
等、いくらでも考えられるかと思います。
このようなアイデアは、その状況を上司の責任にしていては、思いつかないのではないかと思います。
他人のせいにした場合、「自分に責任がないのであるから何もする必要はない」という考えになってしまうのではないでしょうか。
それでは取るべき行動が見えてきませんし、事態は変わらないでしょう。
一旦は、自分の責任であると仮定し、じゃあどうするか(どうすべきであったか)を考えるか否かが、状況の改善の可能性を高めることに繋がると考えます。
なので、「全て自己責任」と捉えた方が、得ということになります。

 

ちなみに、全て自己責任と捉えたうえで、取るべき手段が何もなかった場合には、それは諦めるしかありません。考えたり、悩んだりしても、解決できないことなので、時間だけを浪費してしまうことになります。感情的に難しい面もあるかもしれませんが、そのときは、それを受け入れて、前を向いて進むしかないでしょう。

 

つまるところ、
結局は、誰もあなたの人生の責任を取ってくれないのです。
なので、自分でなんとかするしかないのです(なお、当然ですが、自分の責任で専門家等の力を借りることはアリです。)。
自分でなんとかするのはツラいし、本当は他人が自分のために動いてくれて解決してもらえるのがよいと思いますが、そういうことはほとんど起こりません(もし起きたら、それは非常に幸運なことです。それを当たり前と思ってはいけません。)。
主体性をもって、常に「自分に責任がある。では、どうするか?」を考え続けることが、人生を前に進めるためのコツだと思います。

 

みなさまも、試してみてはいかがでしょうか。おそらく、世の中や物事の見方が変わってくるのではないかと思います。