映画「生きる」を観た
黒澤明監督の映画「生きる」を観ました。
同じ「黒澤」の姓ではあるものの(ちなみに親戚関係は一切ありません)、黒澤明監督の映画はあまり観たことがなかったのですが、とても素晴らしい作品でした。
ストーリーはWikipediaに詳しく書いてありますので、そちらを見ていただければと思いますが、要約しますと、役所に勤務し、事務作業を淡々とこなすだけの日々を送っていた主人公が胃がんに冒され、余命数ヶ月となり、紆余曲折を経た結果、市民の要望であった公園を完成させることを決意し、これを成し遂げるという話です。
個人的にとても良いなと思ったのは、主人公の行動に触発された市役所の同僚たちが、お役所仕事をやめようと意気込むものの、結局は元通りの日々になってしまうというところです。
おそらく、黒澤明監督は、こういった一時的で感傷的なやる気というのは、長くは続かないということがわかっていたのではないかと思います。
では、何が必要か。
それは、やはり主人公が抱くに至った
「志」
なのではないかと思います。
そして、この「志」を抱いて、これを成し遂げようと行動することこそが、「生きる」ことなんだと思います。
市役所は元通りになってしまいましたが、主人公が成し遂げた「志」の先には、子供達の笑顔で溢れる公園が残りました。
人生には「志」が必要なんだなと、改めて考えさせられました。
余談ですが、この映画は1952年に公開されたようですが、終戦から7年しか経っていないので、日本人て凄いなと思わされました。
名作だと思いますので、みなさまも是非ご覧ください。